サービス
マイグレーション
はじめに
Express5800/600シリーズは既に販売を終了し、最終製品の保守用部品保有期限は2020年3月末日迄(該当製品出荷停止後5年間)となっています。
是非、この機会にオープン化へのマイグレーションをご検討下さい。
当社はNECオフコン開発実績40年、マイグレーションの実績が多数あります。
詳しくはお問い合わせフォームからご連絡下さい。
マイグレーションとは?
マイグレーションとは、2000年前後に登場して大きく注目されたメインフレーム、オフコンのオープン化の手法です。メインフレーム、オフコンで、長年にわたって稼動しているシステムを新しいプラットフォーム環境に移行します。
当社では、運用・ランニングコストの削減によるコスト圧縮や、プログラム資産の棚卸や有効活用、移行作業におけるさまざまな計画やその実行についてお手伝いします。
オフコンとは?
オフコンとは、1960年代から90年代に主流となった企業などの事務処理用途に特化した中型コンピュータです。
オフコンの利点
- ・業務に特化している為、安定性に優れてトラブルが少ない。
オフコンの問題点
- ・開発コスト、リース料、保守料が高い。
- ・独自規格である為にメーカーを選べない。
- ・オフコンでは業務分析ができない。
- ・業務そのものがシステムに縛られがちになる。
- ・保守部品がなくなり、修理ができなくなっている。
オープン化とは?
オープン化とは、独自の規格を持つメインフレーム、オフコンから、新たにオープンシステムを導入することです。
オープンシステムは、業界の標準規格に基づいて構築されるという特徴があります。
オープン化の利点
- ・企業の業務に合わせた柔軟なシステム運用が可能、システム変更や拡張等の柔軟性に優れる。
- ・導入のためのイニシャルコストや維持管理のためのランニングコストが節約できる。
- ・システムを構成する部品も手に入りやすく、問題に対して短時間での復旧が可能。
- ・他のシステムとの連携を行いやすい。
オープン化の問題点
- ・問題解決のための原因究明や責任の所在が曖昧になるケースが多い。
オープン化に踏み切れない理由とは?
メインフレーム、オフコンの安定性及びこれまで独自に構築してきたシステム資産を継続利用したい、貴重な営業ノウハウが蓄積されており捨てたくないというのが最大の理由となっております。
また、その他の理由もオープン化失敗への恐れ、セキュリティ面での不安、オープン化にかかるコストからという消極的なものが目立ち、メインフレーム、オフコンでなければならないという理由は殆ど見受けられません。
二重投資がなくなる
オフコンだけで運用されている企業様は大変少なくなっており、Windowsパソコンと併用しているところがほとんどです。
その場合、オフコンの業務ソフトを維持するためのソフトに余分な何十万円もの費用が掛かっております。
サーバーにオフコン用のOS、各クライアント側のパソコンにサーバーに接続するために必要なエミュレータソフトの2つのソフトの投資が必要となります。
オープン化を行うとそれらのソフトが必要なくなり、その分コスト削減することができます。
データの活用・連携が可能になる
基本的にオフコンの業務システムはデータの加工ができず、確認するには紙に印刷することがほとんどです。データの抽出を行うには、ExcelやCSVなどで外部出力又は業務システムとは別にデータ抽出用のツールが必要になります。
あらかじめ定められた形のデータしか出力できないためデータの分析・活用に非常に手間がかかってしまいます。拡張性も低く、Windowsで使用している他のシステムとの連携が困難です。
オープン化を行いますと、業務システムがWindows上で動作しますので他のシステムとの連携が容易になります。 出力したデータを変換などをしないで使用でき、データの分析・活用に手間がかからなくなります。
Express5800/600シリーズの販売終了及びサポート終了
NEC社製オフコンの販売停止およびサポート終了に伴い、現在お客様がオフコンA-VX上でお使いのシステムは今後オープン環境に移行または再構築しなければならない状況となっています。
お客様のシステムの規模や特性により異なりますが、オープン化するには1年以上かかる場合が多いです。
マイグレーション工程
既存システムの規模特性により異なりますが、概ね10~16ヶ月前後で以下の工程を行います。
1.調査・分析 | 現状業務の把握、既存資産の洗い出し、移行対象資産の選定、移行計画・設計仕様書の作成 |
---|---|
2.製造・単体テスト | プログラム作成、データ移行ツールの作成、単体テスト |
3.結合テスト | 既存システムと移行対象のシステムとの比較・検証 |
4.運用テスト | データ移行、ユーザー様にて移行対象のシステムを検証 |
5.平行稼働 | データ移行、ユーザー様にて既存・移行対象のシステムで同じ処理を行い、動作確認します。 |
6.本稼働 | データ移行、既存システムから新システムへの切り替え |
マイグレーションによる基幹システム移行実績
システム種別
生産管理・販売管理
システム情報・規模
既存システム | マイグレーション後のシステム | ||
---|---|---|---|
OS | AVX | ⇒ | Windows (C/S) |
COBOL | 285本 | VB.Net | |
JCL | 76本 | ⇒ | |
SMART | 194本 | ||
RDB | 172テーブル | ⇒ | Oracle |
画面 | 47画面 | ||
帳票 | 99帳票 |
プロジェクトの目的
・既存システムでの運用を踏襲する。
・ユーザーインターフェイスは出来る限り変えない。
・システムに拡張性を持たせる。
・処理性能を高める。
・システム切替に関わるユーザー作業負担を最小限にする。
・データ移行を短時間で行う。
スケジュール
月数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
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調査・分析 | ||||||||||||||||||||
製造・単体テスト | ||||||||||||||||||||
結合テスト | ||||||||||||||||||||
データ移行 | ▼ | ▼ | ||||||||||||||||||
運用テスト(ユーザー様検収) | ||||||||||||||||||||
平行稼働 | ||||||||||||||||||||
本稼働 | ▼ |
結果
・運用テスト中、バッチ処理で予定より時間が掛かる事が判明し、SQLを組み換え対応。
・本稼働後は問題もなく運用。